Cloudflare Web SearchとTavily風検索APIはどう違う?2026年10月比較
Cloudflareは2026年10月にWeb Search APIを開始しました。Tavilyのような「検索+コンテンツ抽出」APIとは何が違うのでしょうか。公式ドキュメントをもとに、エンドポイント、レスポンスフィールド、フィルター、価格、用途を項目ごとに比較します。
情報基準日:2026-10-05。本記事は、CloudflareとTavilyの公式ドキュメントに明記された内容だけを整理したものです。両社のドキュメントは今後変更される可能性があるため、採用前には公式ページを確認してください。どちらの検索結果のほうが正確かは比較しておらず、品質の実測も行っていません。
Cloudflareは2026年10月2日にWeb Search APIを発表し、WorkersとAI Gatewayの利用者がAPI呼び出しでウェブ検索を実行できるようにしました。AIエージェント向けの検索APIを選んでいる人にとって、よくある疑問は「Tavilyのような検索APIと同じ種類のものなのか」です。
短く答えると、どちらもプログラムからクエリを送信してウェブ検索結果を受け取れますが、返されるコンテンツの深さと周辺エンドポイントが異なります。 以下で項目ごとに説明します。
一言でいう違い
| Cloudflare Web Search | Tavily風検索API | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 検索結果のリンクと説明を返す軽量な検索エンドポイント | コンテンツ断片と関連度を添えた検索結果に加え、抽出、クロール、サイトマップのエンドポイントも提供 |
| 主なレスポンス | url、title、description | title、url、content、score。answer、raw_contentはオプション |
| バックエンドの検索プロバイダー | Ceramic、Exa、Linkupから選択可能 | Tavilyが自ら提供 |
I. エンドポイントと使い方
Cloudflare Web Search(公式ドキュメントで確認できる内容)
- 呼び出し:
POST https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/{account_id}/ai/websearch/。Cloudflare API tokenで認証します。 - リクエストフィールド:
query(1–1024文字)、options.gateway.id(AI Gateway ID、必須)、provider(デフォルトはceramic、exa、linkup)、limit(1–10、デフォルト10)、byokAlias(自分のキーを使う場合に使用)。 - ドキュメントのトップページには「Available in open beta」と記載されています。
Tavily風API(Tavily公式ドキュメント)
- 検索:
POST https://api.tavily.com/search。Bearer tokenで認証します。 - 主なフィールド:
search_depth(basicは1 creditなど、advancedは2 credits)、max_results(0–20、デフォルト10)、topic(general、news、finance)、time_range(day、week、month、year)、include_answer、include_raw_content、include_domains(最大300個)、exclude_domains(最大150個)、chunks_per_source。 - search以外にも、
extract(指定URLのコンテンツを抽出)、crawl(ウェブサイトをクロール)、map(サイト構造を一覧表示)などのエンドポイントがあります。
II. レスポンスフィールド
| フィールド | Cloudflare Web Search | Tavily search |
|---|---|---|
| URL、タイトル | あり | あり |
| 概要/コンテンツ | description(ドキュメントによると、Ceramicの説明は最長8,000文字) | content(chunks_per_sourceに応じて1–3個のチャンク) |
| 関連度スコア | ドキュメントに記載なし | score |
| 要約された回答 | ドキュメントに記載なし | オプションのanswer |
| 全文 | ドキュメントに記載なし | オプションのraw_content |
| 付加情報 | metadata:query、requestId、latencyMs | response_time、usageなど |
つまり、Agentが必要としているのが「どのウェブページが見つかったか」であれば、Cloudflareのレスポンスで十分です。一度の呼び出しで整理済みの断片、スコア、または回答まで取得したい場合は、Tavily風のフィールドのほうが近い要件になります。一方、Cloudflareの説明フィールドの長さはプロバイダーによって異なるため、全文を追加で取得するかどうかは自分で決めることになります。
III. フィルター機能
- Tavily風API:トピック(一般/ニュース/金融)、期間、指定または除外するドメインは、すべてリクエストパラメーターです。
- Cloudflare Web Search:確認したドキュメントには、トピック、期間、ドメインのフィルターパラメーターは記載されていません。調整できるのはプロバイダーと件数(1–10)です。「直近一週間のニュースだけを見る」や「特定のいくつかのサイトだけを検索する」必要がある場合は、クエリ文字列や後処理で自分で対応するか、まずプロバイダー側が対応しているか確認する必要があります。
IV. 周辺エンドポイント
- Tavily:検索以外に、抽出、クロール、サイトマップにもそれぞれ独立したエンドポイントがあり、「検索 → コンテンツを読む」という連携フローに適しています。
- Cloudflare:確認したドキュメントにあるのは検索エンドポイントだけです。ウェブページのコンテンツを読むには、Cloudflareのほかの製品または自分の取得プログラムと組み合わせる必要があります。
V. 価格(公式リスト価格)
Cloudflare:プロバイダーにより、検索1,000回あたりCeramic US$0.25、Linkup US$5、Exa US$7です。AI Gateway creditsで支払う場合、ドキュメントには「プロバイダーのリスト価格で課金され、上乗せなし」と記載されています。自分のキー(BYOK)を使う場合は、プロバイダーから直接請求されます。ドキュメントでは、CeramicとLinkupはデータを保存しないと示され、Exaはそのようには示されていません。
Tavily:credits単位で課金されます。無料プランは月1,000 credits(クレジットカード不要)、従量課金は約US$0.008/credit、プラン価格は利用量に応じて下がり、最低で約US$0.005/creditです。basic検索は1 credit、advanced検索は2 creditsです。この換算では、従量課金のbasic検索は約US$8/1,000回です。抽出、mapなどのエンドポイントには別のcreditルールがあります(例えば、basicの抽出ではURLを5件正常に抽出するごとに1 creditです)。
価格の比べ方:両者は単位が異なり、返されるコンテンツも異なります。Cloudflareの呼び出しごとの価格は低く見えますが、返すのはリンクと説明だけです。Tavilyの呼び出しごとの価格にはコンテンツ断片と関連度が含まれ、回答を選択することもできます。単価だけを比べると、自分で追加対応する作業(全文の取得、順位付け、整理)が見えなくなります。実際のフローで「完了したタスクごと」のコストを計算することを勧めます。
VI. 選び方:自分のフローを見る
- リンク一覧だけが必要で、コストを重視し、クエリ量が多い:Cloudflare Web Searchのような軽量エンドポイントを候補に入れる価値があります。ただし、現在のドキュメントではopen betaと表示されている点に注意してください。
- コンテンツ断片、スコア、回答、または期間/トピック/ドメインのフィルターが必要:Tavily風APIのフィールドのほうが近い要件です。
- 「検索後に全文を読み、ウェブサイトをクロールし、サイト内構造を整理したい」:単一のサービスで対応することを好むか、自分で複数のツールを組み合わせるかを検討してください。
- すでにCloudflare Workers/AI Gatewayを使っている:Cloudflareは統合と請求の一元化が利点ですが、機能が要件を満たすかは確認する必要があります。
- データ保持に要件がある:Cloudflareのドキュメントには各プロバイダーのデータ保持について記載があり、選択の判断材料になります。Tavilyのデータ処理については、公式の説明を確認してください。
VII. この記事で答えていないこと
- どちらの結果のほうが正確か:Cloudflareの3つのプロバイダーとTavilyを同じ問題集で比較していないため、結論は出しません。評価方法は「AI検索APIの仕組みと、30問テストでの評価方法」を参照してください。問題集を固定し、先に評価ルールを決め、そのうえで自分の問題を使ってテストします。
- レート制限と安定性:Cloudflareのドキュメントトップページにはレート制限が記載されていません。Tavilyの制限はプランによって異なります。公開前に自分で負荷テストを行ってください。
- 機能が変わるかどうか:Cloudflare Web Searchのドキュメントは現在open betaと表示されているため、フィールドや価格が変更される可能性があります。
よくある質問
Cloudflare Web SearchでTavilyを置き換えられますか?
どの機能を使うかによります。「クエリ → リンクと説明」だけが必要なら用途は重なります。content、score、answer、raw_content、または抽出、クロール、サイトマップのエンドポイントを使う場合、現在のCloudflareのドキュメントには対応する機能がありません。
Cloudflare Web Searchの価格はいくらですか?
選択したプロバイダーにより、検索1,000回あたりCeramic US$0.25、Linkup US$5、Exa US$7です(2026-10-05時点の公式ドキュメント)。AI Gateway creditsを使う場合は、上乗せなしでリスト価格が適用されます。
Tavilyの検索料金はいくらですか?
credits単位で課金されます。basic検索は1 credit、advanced検索は2 creditsです。無料プランは月1,000 credits、従量課金は約US$0.008/creditです(2026-10-05時点の公式ドキュメント)。
BazaarLinkでウェブ検索を使えますか?
BazaarLinkはウェブ検索に対応しています。詳細と価格については、ドキュメントと料金ページを確認してください。
資料ソース(2026-10-05 取得)
- Cloudflareの発表:Introducing Web Search API(2026-10-02)
- Cloudflareのドキュメント:Web Search、Providers、How to use
- Tavilyのドキュメント:Search API、API credits